「子供がアスペルガーかもしれない。。」と悩んでいませんか?
でもはっきりとわかるのが怖くて診断を受けさせられないお母さんもいると思います。
この記事を読むことで、子供がアスペルガーの可能性の有無を確認でき、診断へ行く勇気が出るはずです。
本記事では、アスペルガーについての詳細や、アスペルガーはどんな傾向があるのかなどについて解説しています。
自分の子供がアスペルガーかどうか知ることで、子供にあった教育や療育を行いましょう。
目次
1.アスペルガーとは?

アスペルガーとは、広い意味で「自閉症」の一種であると言われています。
自閉症とは、発達障害のことを言い、発育においてことばの遅れ、特定の物などへの執着、対人関係が苦手などが見られるものです。
ただ、アスペルガーは、明らかな発達の遅れ、ことばの遅れが見られず、むしろ特定の分野の知的能力が高い場合もあります。
例えば、国の国旗を覚えることができたり、計算が早かったり、絵が上手だったり、様々です。
また、アスペルガーは、脳に障害が起きているために発生すると言われていて、先天性の障害になります。
1-1.アスペルガーの要因は育て方ではない
アスペルガーになる要因は、育て方ではないとされ、「先天性の障害」です。
どの脳の部分の障害であるかは、現代の医療においても不明となっています。
ただ、育て方を間違えた、などと悩む必要はありません。
むしろ、障害であることを認めることで、治療や適切な療育方法を知ることができます。
子供がアスペルガーである要因は育て方でなく、脳の障害であるということを理解しておきましょう。
しかし、「自分の子供は、性格なのかアスペルガーなのか。」と自分で判断するのは難しいですよね。
そこで、次では幼児期にアスペルガーに見られる傾向を紹介していきます。
2.幼児期のアスペルガーにみられる5つの傾向

ここから、幼児期のアスペルガーにみられる5つの傾向を紹介します。
- こだわりが強い
- 一人遊びが多い/集団で遊ばない
- 興味あるものへの記憶力が高い
- 会話が一方的である
- 不器用である
それぞれについて見ていきましょう。
傾向1.こだわりが強い

アスペルガーに見られる傾向の一つ目に、こだわりが強いというのが見られます。
例えば、服は長袖しか着ない、物の並べ方の順番が決まっていて動かすと怒る、食べる順番は白ごはんから、など、子供によって様々なこだわりがあります。
子供が今のうちから譲れないものがあるなら、それが「子供特有のわがまま」なのか「アスペルガーによるものなのか」見分けることが必要です。
アスペルガーだと、そのこだわりが崩された時に、なだめても怒りや癇癪が治らない傾向にあります。
よって、そのこだわりが元どおりになるまで子供が言うことを聞かないようであれば、アスペルガーの可能性があるのです。
「こだわりが崩された時」に融通がきくのか、きかないのか、見分けてみましょう。
傾向2.一人遊びが多い/集団で遊ばない

アスペルガーは一人遊びが多い、または集団で遊ばないという傾向も見られます。
アスペルガーは、対人関係が苦手に感じてしまうため、一人遊びが多くなってしまうのです。
団体の中に入るよりも、一人での砂遊びやおもちゃ遊びなどを好みます。
このように、一人で常に遊んでいる、一人で遊ぶ方が楽しそうにしていないか、確認してみましょう。
傾向3.興味あるものへの記憶力が高い

3つ目の傾向としては、興味のあるものへの記憶力が高いという点があります。
この理由は判明されていません。
ただ、アスペルガーの人は、電車や国旗、虫の名前や首相の名前などと、とにかく興味があることへの記憶力が高いです。
子供の記憶力が高いかどうかは、何かを覚えさせてみればわかります。
親よりも優れた記憶力を持っていれば、アスペルガーの記憶力を持っているのかもしれません。
傾向4.会話が一方的である

4つ目の傾向としては、会話が一方的であることも挙げられます。
傾向2でも少し触れましたが、アスペルガーは対人関係が得意ではありません。
なので、相手の話を聞くこと、会話をすることよりも、自分の話をするだけして満足してしまうのです。
また、道筋を立てて話すことが苦手でもあります。
例えば、①→②→③→④→⑤と順序立てて話さないと通じない出来事があったとします。
しかし、アスペルガーだと、その過程の部分を話すのがうまくなく、①の次に⑤を話してしまうこともあるのです。
自分の子供が、会話が一方的でないかどうかは親が一番わかるので、とりあえずたくさん話してみましょう。
傾向5.不器用である

最後に紹介するアスペルガーの傾向は、不器用であるかどうか、です。
子供なので、できないことも多く、不器用なのは当たり前と思うかもしれません。
しかし、例えば簡単なことである、お皿を持つ、水を注ぐ、紙を切る、走るなどといったことで不器用さを感じたら、アスペルガーな可能性があります。
アスペルガーの子は、運動機能が低いこともあり、それにより手先なのが不器用になってしまうのです。
同じ月齢の子ができる簡単なことを試しにさせてみて、それがどの程度こなせるかを見ていきましょう。
【補足】チェックリストでも確認を!

ここで紹介したアスペルガーの傾向はほんの一部です。
なので、もっとアスペルガーの傾向を知りたい!という人は、以下のようなチェックリストもあるので、見てみてください。
ただ、紹介した傾向や、このチェックリストにあてはまる項目が多いからといって、自閉症やADHDだと断定できるものではないです。
「診断を受けるべきかどうか」という親の判断材料にはなるので、心配な人は一度確認してみましょう。
3.アスペルガーかもと思ったら!診断を受けよう

アスペルガーかも、と思ったら診断を受けることが大切になります。
なぜなら、診断を受け、結果アスペルガーだと診断されたら、今後子供に対して適切な対応がしやすくなるからです。
アスペルガーとそうでない子の療育には、それぞれ違いがあります。
一般育児書に載っている育て方では、アスペルガーの子に対して向いてないこともあるのです。
したがって、傾向がみられる人はアスペルガー診断を受けにいきましょう。
診断を受けることで、今まではどうしようもなかった辛さや苦しさが、少しは楽になるかもしれません。
一人で抱え込むのは大変なので、専門機関に行ってみてください。
3-1.専門機関で診断を
アスペルガーの診断は、色々な専門機関で受けることができます。
受けるときは、以下のような専門機関で診断をしてください。
専門機関名 | 費用 |
保健センター | 無料 |
子育て支援センター |
自治体により異なる |
児童発達支援事業所 | サービス費用の1割が自己負担 |
発達障害者支援センター | 無料 |
こういったところは、療育に関するアドバイスもしてくれます。
アスペルガーかもしれないという悩みなど幅広く相談にも乗ってくれますので、一人で悩まず診断をしにいきましょう。
まとめ
アスペルガーとは自閉症の一種で、先天性のものであります。
もしアスペルガーである場合、それに合った対応(子育て)をすることで、育てにくいという悩みが解決することも多いです。
自分の子供に可能性があると思ったら専門の機関へ相談しにいってください。
1人で悩まずに、専門家のアドバイスを聞くことが重要となります。
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