「英検3級を受けることになったけれど、どうやって勉強したら良いのかな。。」とお困りではないでしょうか。
英検3級に合格するためには、事前の準備が必要不可欠です。
英検3級に合格するために、事前にしておくべき準備は大きく2つあります。
- 試験内容を把握する
- 勉強法とコツを知る
上記の2つが大事なカギとなるので、今回は詳しく解説していきます。
英検3級試験に向けてきちんと準備をして、合格を勝ち取りましょう!
目次
1. 英検3級試験で知っておくべきこと

英検とは、実用英語技能検定のことです。
1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つの級があり、年に3回実施されています。
英検3級の受験料は3800円です。
他のTOEICなどの英語資格試験と比べると安く試験会場も多いので、受験しやすいことが特徴です。
学校側が団体受験をさせることもあります。
英検3級合格に求められるレベルや試験内容・日程などについて見ていきましょう。
1−1. 求められるレベルは?

英検3級は、中学校卒業程度のレベルです。
身近な英語を理解して、使用することができる程度とされています。
そのため、受験者は中学生が中心です。
英検3級の合格者には、以下のようなことができるものと期待されています。
読む | 簡単な物語や身近なことに関する文章を理解することができる。 |
聞く | 相手にゆっくり離されれば、身近なことに関する話や指示を理解することができる。 |
話す | 身近なことについて、簡単なやり取りをしたり、自分のことについて意見を述べることができる。 |
書く | 自分のことについて、簡単な文章を書くことができる。 |
試験勉強をする際は、このレベルを目安にすると良いでしょう。
1−2. 試験内容は?

英検3級には、1次試験(筆記・リスニング)と2次試験(面接)があります。
1次試験の筆記は50分間で、リーディング・ライティングの試験です。
リスニングは約25分間で、筆記試験の終了後に実施されます。
解答方式は、英作文のみ記述式、その他はマーク式です。
1次試験の問題構成は以下の通りとなっています。
1次試験 | 問題形式 | 詳しい内容 | 設問数 |
リーディング | 短文の語句 空所補充 | 短文の空所に文脈に合う適切な語句を補う | 15 |
会話文の文 空所補充 | 会話文の空所に適切な文・語句を補う | 5 | |
長文の内容一致選択 | 長文の内容に関する質問に答える | 10 | |
ライティング | 英作文 | 質問に対する解答を英文で」書く | 1 |
1次試験 | 問題形式 | 詳しい内容 | 設問数 |
リスニング | 会話の応答文選択 | 絵を見ながら会話を聞き、最後の応答として適切なものを補う | 10 |
会話の内容 一致選択 | 会話の内容に関する質問に答える | 10 | |
文の内容 一致選択 | 短いパッセージの内容に関する質問に答える | 10 |
1次試験の内容をおさえて、問題なく突破しましょう。
2次試験は面接形式のスピーキング試験です。
日本人またはネイティブスピーカーの面接官と1対1で約5分間話します。
2次試験の問題構成は以下の通りです。
2次試験 | 問題形式 | 詳細 |
スピーキング | 音読 | 30語程度のパッセージを読む |
パッセージについての質問 | 音読したパッセージについての質問に答える | |
イラストについての質問 | イラスト中の人物の行動や物の状況について答える | |
受験者自身の意見などを問う質問 | 日常生活の身近な事柄の質問に答える |
スピーキングも事前に内容がわかっていたら安心です。
次に、英検試験の日程を見ていきましょう。
1−3. 日程は?

英検3級試験は年に3回実施されています。
実施月は毎年度定まっていて、以下の通りです。
1次試験(筆記・リスニング) | 2次試験(面接) | |
第1回 | 6月 | 7月 |
第2回 | 10月 | 11月 |
第3回 | 1月 | 2月 |
自分で受験日を選べるなら、しっかり準備できる日を選んでください。
次に、英検3級試験の合格点や合格率を見ていきましょう。
1−4. 合格点・合格率は?

2015年度までは、設問ごとの配点は1点で、合計点が合格点以上であれば合格でした。
しかし2016年度以降、CSEスコアという指標をもとに合否判定がされるようになり、何問正解すれば合格するのかがわからなくなりました。
ただし、6割程度の正答率が合格ラインだと予測されます。
2015年度の合格率は52.9%でした。
ここからは、英検3級に合格するための勉強法を見ていきましょう。
2. 英検3級合格のための勉強法

まずは、過去問を見てみることから始めてください。
そこで、少しでも「知識不足だ」と感じる場合は、英検3級に必要な知識を固めていってください。
英語を学ぶ基礎となる文法を学び、次に重要単語を覚えると良いでしょう。
学習に便利な英検対策書を2冊ご紹介します。

(引用:amazon 公式ウェブサイト)
この教本の第1章は、英検3級のよくでる文法事項を学ぶのに便利です。
文法事項に不安があるのなら、この本で固めるようにしてください。
商品名 | 【CD付】英検3級総合対策教本 改訂増補版(旺文社英検書) |
URL | https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4010949155/obunsha_web01-22/ |
価格 | 1512円(税込) |

(引用:amazon 公式ウェブサイト)
この単語集では、英検3級試験に出る順に単語が掲載されていて、効率よく学習できます。
そもそも英検3級レベルの単語に不安があるのなら、この本でしっかりと覚えてください。
商品名 | 英検3級 でる順パス単 (旺文社英検書) |
URL | https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4010947063/obunsha_web01-22/ |
価格 | 1188円(税込) |
2−1. 英検3級の過去問・問題集は?

文法や重要単語の勉強が終わったら、次にすべき準備は2つあります。
- 試験問題になれること
- 苦手な分野を補強すること
これらについて、学習するときに便利な英検対策書をご紹介します。

(引用:amazon 公式ウェブサイト)
過去6回分の全問題を掲載しているため、試験問題に慣れるために便利です。
英検は過去問を解けば解くほど合格率が上がるので、積極的に解くようにしましょう。
商品名 | 2018年度版 英検3級 過去6回全問題集 |
URL | https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4010948604/obunsha_web01-22/ |
価格 | 1296円(税込) |
英検は試験形式が毎回一定している試験なので、試験に慣れることが大切です。
以上、英検3級学習に便利な参考書でした。
これを踏まえて、次は試験対策のコツについて解説します。
3. 英検3級の1次試験のコツは?

1次試験は、筆記試験・リスニング試験の順番で行われます。
筆記試験開始前には、リスニング試験の音量チェックがありますが、音量が小さいなど聞こえづらい場合は、必ず試験監督者に申し出るようにしましょう。
筆記試験は50分です。
時折、腕時計を見て、自分の進み具合を確認すると良いでしょう。
過去問を解く段階で、無理なく完答できるスピードを知っておくと安心です。
3−1. リーディング試験のコツ

リーディング試験は、大問によってコツがあるので順番に見ておきましょう。
大問1:短文の語句空所補充
短文・会話文の空所に、文脈に合う適切な語句を4つの選択肢から選ぶ問題です。
15問のうち、7問程度が単語、5問程度が熟語、3問程度が文法を問う問題構成となっています。
文全体を読み、正しく文脈を把握した上で、解答しましょう。
悩んでも答えがひらめかない問題が多いので、わからない問題は早々に見切りをつけて、あとの長文読解に十分な時間を取る事が得策です。
大問2:会話文の文空所補充
会話文の空所に、文脈に合う適切な文・語句を、4つの選択肢から選ぶ問題です。
設問数は5問となっています。
空所部分を念頭に置きながら、会話の状況・話の展開に注意して会話全体を読むようにしましょう。
大問3:長文の内容一致選択
英文は、A・B・Cの3つ出題されます。
Aは100語程度で設問数は2問、Bは260語程度の手紙やEメールで設問数は3問、Cは260語程度の説明文で設問数は5問です。
最初に設問を読んで、何についての文なのか・解答に必要な情報は何なのかを絞り込んでから読むと良いでしょう。
数字に関する問題では、本文中に数字を探し、その前後を読むことで正答できる場合もあります。
3−2. ライティング試験のコツ

ライティング試験では、最初に問題を与えられて、それについての自分の意見や理由を、25〜35語の英文で書きます。
以下の4つの観点が、英作文の採点基準です。
それぞれの観点に0〜4点が配点されていて、合計して16点満点となります。
内容 | 課題で求められている内容が含まれているかどうか |
構成 | 接続詞などを使って、自分の考え・理由がわかりやすい構成になっているかどうか |
語彙 | 問題で示された話題に関する適切な語句を正しく使っているかどうか |
文法 | 文法的に正しい英文になっているかどうか |
解答が問題の答えになっていない場合や、意見と理由が矛盾している場合は、0点や減点になる恐れがあるので、気をつけましょう。
3−3. リスニング試験のコツ

リスニング試験では、第1部から第3部まであります。
事前にどのような問題が出るのかを、順番に見ておきましょう。
第1部:会話の応答文選択
問題冊子に印刷されているイラストを参考にしながら、答える問題です。
2人の対話を聞き、その最後の発話に対する応答としてふさわしいセリフを3つの選択肢から選びます。
選択肢は問題冊子には印刷されておらず、英語で読み上げられるため、注意してください。
選択肢は放送だけで、1回しか読まれません。
そのため、会話の雰囲気や聞き取れた表現を手掛かりにして、最も正答らしい答えを選び、次の問題へと気持ちを切り替えることが大事です。
第2部:会話の内容一致選択
最初に2人の会話、続いて質問が放送されます。
その質問に対する解答を4つの選択肢から選ぶ問題です。
2回放送されるので、1回目で内容をつかみ、2回目で重要な情報を聞き取るようにしましょう。
対話の後で質問が読み上げられるので、その冒頭の疑問詞に集中すると効果的です。
第3部:文の一致選択
最初に35語程度の英文、続いて質問が放送されます。
その質問に対する解答を4つの選択肢から選ぶ問題です。
英文中に同じ種類の情報(時・場所・値段などの表現)が複数出てきて、それを聞き分ける必要のある問いが多くなっています。
2回放送されるので、1回目で要点をメモして、2回目で正答を見つけると良いでしょう。
以上が英検3級1次試験のコツでした。
2次試験のコツについても見ておきましょう。
4. 英検3級の2次試験のコツは?

2次試験は、受付を終えてから試験開始までに時間があるので注意が必要です。
長く待たされる場合もあるので、なるべくリラックスして過ごせるように本などを持っていくのが良いでしょう。
係員に入室するよう指示されたら、面接室のドアをノックして入室してください。
入室の際は、Hello.などの挨拶を忘れずに行うべきです。
面接の質問は決して難しくないので、心配しすぎずにリラックスして臨みましょう。
最後に、面接時の態度や服装についても見ておきます。
4−1. 面接時の態度

面接試験にはアティチュード(態度)という採点項目があります。
聞き取りやすい声ではっきりと話し、積極的にコミュニケーションしようとする姿勢を見せると高評価です。
話す英語が未熟でも、黙り込んだりせず自然に応答する方が、プラスの評価になります。
4−2. 面接時の服装

とりわけ決まりはありませんが、学生の場合は制服が無難です。
それ以外の方は普段着で良いですが、派手すぎな格好は慎んだ方が印象は良いでしょう。
また、会場によっては上履き・靴袋が必要になる場合があります。
あらかじめ確認してから会場に向かうようにしましょう。
まとめ
英検3級は中学校卒業程度のレベルとされていて、英語基礎力の集大成として位置付けられています。
適切な勉強法を行うことで、短期間で求められるラインに到達することが可能です。
英検3級の試験内容をきちんと把握して、合格を勝ち取りましょう!
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