赤ちゃんの一歳の誕生日の行事、「選び取り」についてお調べですね。
選び取りとは、満1歳になった赤ちゃんの前にいくつかの品物を置き、何を選ぶかによってお子さんの将来を占う行事です。
最近では、パパとママのご両親や親戚を集めてお祝いする時のパーティーゲームの一つとして認識されています。
また、SNSや写真、ビデオ撮影などの楽しいイベントとしても注目されているのです。
どんなものを用意したらいいのかまとめていますので、しっかり事前準備して楽しい誕生会にしましょう。
目次
1.選び取りとは

選び取りとは、満1歳のお祝いに行われる占いです。
中国では唐の頃から「試児」という選び取りが行われていました。
同じような選び取りの儀式は、韓国ではトルチャビ、沖縄ではタンカユーエーとして知られています。
そもそも、選び取りとはどのような占いなのか確認していきましょう。
1-1.選び取りとは
選び取りとは、1歳の誕生日に子供の将来を占う行事です。
地域によっても違いはありますが、1歳の誕生日の儀式について一升餅と選び取りの流れをご説明します。
まず、一升のお餅(約2Kg)のお餅を風呂敷に入れて赤ちゃんに背負わせるのです。
さらに、赤ん坊の周りに男の子なら、弓矢、筆、のこぎりなどを、女の子なら裁縫道具、包丁、かごなどを並べて選ばせます。
このように、将来どのような大人になるのかを占うことが選び取りです。
1-2.一升餅とは
一升餅は、子供の「一生」と「一升」を掛けています。
古来から、お餅は縁起物としてお正月などのお祝い事に食べられていました。
赤ちゃんの一歳の誕生日にも縁起を担いでお餅をつくのです。
子供の一生と一升をかけて一升餅が産まれたと言われています。
いつどこで発生した儀式なのかははっきりとしません。
また、お餅を背中に背負わせる地域と、大地にしっかりと立つようにとお餅を踏ませる地域があります。
最近は、1升のお餅は赤ちゃんには重くて危ないというので、無理のない重さに背負わせることが多いようです。
背負わせるか、踏ませるかはご両親と相談して決めましょう。
1-3.選び取り占いとは
選び取り占いは、唐の時代には中国で行われていたため、韓国や東南アジアなどの中国文化の影響のある国々に伝わる儀式です。
日本では、地域によって当たり前のように行われているところと、全く知られていないところがあります。
最近では、一升餅を扱う餅屋がおまけとして選び取りようのカードをつけることが多くなりました。
そのため、徐々に1歳の誕生日のイベントとして定着しつつあるようです。
次の章で、選び取りのやり方について詳しく説明します。
2.選び取りの方法と楽しみ方

さっそく具体的な選び取りのやり方と、楽しみ方の説明です。
まず、お金や食べ物などのないと困るものや、将来なってほしい仕事にちなんだものを赤ちゃんの周りに並べます。
たとえば、赤ちゃんが筆を選んだら、将来は小説家やウェブライターなどの物書きになるという占い結果となるのです。
一つ選んだら終わりというルールと、選んだものを場から外して2番目、3番目と選ばせていくルールがあります。
複数選ぶルールだと、親が選んだ順にストーリーを想像して楽しむことができるのです。
たとえば、お金、鏡、絵具という順番で選んだとします。
お金は、お金持ちになるという意味や金融関係に努めるという意味です。
また、鏡はモデルやタレント、絵具は絵描きやカラフルなものが好きというイメージに。
さらに金融関係で働きモデルと付き合い絵画を集めだすという解釈ができます。
そのため、「お金持ちになってテレビに出てタレント業やイラストを描き始める」など、親の好きなように解釈すると楽しいです。
親や友達など、外野があれこれ言って誘導したりするのも楽しい選び取りになります。
2-1.選び取りに準備するもの
選び取りに使う道具は、昔は筆や裁縫道具(針や糸など)、包丁等の実際のものを使っていたと言われています。
現在はごっこ遊びのおもちゃやカードで行う方法が主流です。
おもちゃの場合には、100均などで購入することができます。
家業を継いでもらいたい場合などでしたら本物の金づちや包丁などのほうが、赤ちゃんが選んだ時の感動も違うことでしょう。
ただし、怪我をする恐れがありますので選んだことがわかったら、すぐに大人が取り上げて次の道具を選ばせるようにしてください。
おもちゃを探すのは大変というのでしたら、カードで対応するのも良いでしょう。
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このようにカードを作ってみましょう。
インターネットでイラストや写真をダウンロードして、はがきサイズの写真用光沢紙に印刷すれば完成です。
選び取り用のイラストをセットで配布しているサイトもありますが、自分で描くという方法もあります。
イラストに自信がない場合でもヘタウマで盛り上がること間違いなしです。
写真や動画を撮影して、何で赤ちゃんがそれを選んだのかいろいろと言ってワイワイ言い合うのも良い記念になります。
2-2.選び取りに使われる道具とその意味
選び取りに並べる道具のベスト3は、お金、そろばん、筆です。
道具には、それぞれ将来を見立てた意味が複数こめられています。
例えば、お金を選ぶと将来お金で困らない、または将来金融関係に勤めるという占い結果になります。
以下に、代表的な道具とその意味をまとめましたので、参考にしてください。
選び取りに使う道具 | 意味 |
お金(財布) | 将来お金に困らない、お金持ち(玉の輿)、金融関係の仕事 |
そろばん(電卓) | 計算が得意、商売人 |
筆(えんぴつ、ペン) | 勤勉、物書き、芸術家 |
ものさし(定規) | 几帳面、大工、大きな家を建てる |
お米(おにぎり、箸、スプーン) | 将来食べ物に困らない、料理上手、食いしん坊、料理人 |
くし | おしゃれ、センスが良い |
ボール(スポーツ用品) | 運動神経が良い、スポーツ選手 |
洋服 | モデル、アパレル関係 |
鏡 | 芸能人、モデル、美男美女 |
スマホ | IT関係の仕事 |
ほかにも時代に合わせて、「ユーチューバー/トークが上手、映像関係の仕事」なんていうものも追加して良いかもしれません。
自分が生まれ変わったらなりたい仕事などを想像して追加することもおすすめです。
3.選び取りをより楽しむために

ここでは、選び取りを誕生パーティーのイベントとして盛り上げるためのアレンジ案をご紹介します。
ただし、ご両親によっては「伝統に沿ったやり方でないとダメ」と怒られてしまう場合もあります。
当日前までに参加者にやり方についての確認を取っておきましょう。
3-1.オリジナリティ溢れるカードで盛り上がろう
ただカードを準備するだけでなく、我が家ならではのオリジナルカードを準備しましょう。
たとえば、選び取りの道具をおもちゃにするのも良いのですが、お母さんはサッカー選手に、お父さんはゴルフ選手になってほしいという場合があります。
そういう場合は、ボールのおもちゃでは難しいので、好きな選手をカードにすると良いでしょう。
また、誕生会の参加者全員が参加できるように、白紙のカードを用意しておき、その場でみんなにイラストを描いてもらうのも楽しいです。
必ずしも、上手いイラストが選ばれるわけではありません。
赤ちゃんには、カードがなくなるまで、または飽きるまでどんどん選んでもらいましょう。
最後に、選ばれたカードと選ばれなかったカードについて、描いた本人からどんな意味や願いで描いたのか発表してもらうと、さらに盛り上がります。
3-2.必ず動画で記録しておこう
選び取りの様子は、写真はもちろん動画でも残して置きましょう。
誕生会に来られなかった人にはSNSなどを利用してみてもらうことが出来ます。
選び取りの写真や動画は、将来お子さんの結婚披露宴で流すネタにもなり、盛り上がること間違いなしです。
3-3.選んだカードで記念品を作ろう
選び取りのカードは一度使ったきりではもったい無いので記念品に加工しましょう。
他の写真と一緒にアルバムに入れて保存したり、画像をバッジやマグカップにプリントしてくれるサービスもあります。
大きくなった時に、なぜそんなマグカップがあるのか、お子さんとお話しするのも楽しみですね。
年末に近ければ、年賀状の写真にするのも面白いでしょう。
ただの写真よりも選び取り占いの結果がある方が、年賀状を受け取った方に楽しんでもらえます。
まとめ
選び取りとは、お子さんの一歳の誕生日に将来の幸せを願って占う行事です。
赤ちゃんの初めての誕生日には一升餅のような願掛けの儀式がありますが、ゲーム感覚で家族親戚で盛り上がる選び取りもぜひ取り入れたいイベントの一つです。
そもそもは占いとして始まったもののようですが、今ならはじめての誕生日会の余興の一つとして大いに盛り上がるのが良いでしょう。
是非、写真と動画を記録しておいて選んだカードはアルバムなどに一緒に保存して下さい。
実際にどんな進路を選ぶにせよ、お子さんの将来のために楽しい記憶として残しておきましょう。
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