このページには、高校生のお小遣いを考えるときに便利な情報をまとめています。
お小遣いには、【お金の大切さを知り、貯蓄する習慣】や【計算してモノを買う方法】などを身に着ける効果があります。
そこで、お小遣いを決める際に欠かせない【適切な金額】や【ペナルティやご褒美などのルール】を学び、子供の金銭感覚を養いましょう!
目次
1.高校生のお小遣い平均額

図1 高校生のお小遣いの平均額(参照:知るぽると)
※2015年度 金融広報中央委員会による全国の高校生20,689人を対象にした調査
高校生のお小遣い額は、毎月5000円が最も一般的です。
金融広報中央委員会の調査(図1)によると
- 最も回答の多い小遣いは、5000円、平均値は5114円
- 最も額の多いお小遣いの額は、5000円以上7000円未満
- 80%弱がお小遣い7000円未満
という結果が報告されています。
1か月あたり7000円以上という回答もありますが、少数派のようですね。
お小遣いの額は、家計の事情だけでなく、使い道で変わってきます。
お小遣いの使い道が分かれば、適切なお小遣いの額も決めやすくなります。
それでは、高校生はお小遣いを何に使っているのでしょうか?
2.高校生のお小遣いの使い道
表1 高校生のお小遣いの使い道(参照:知るぽると)
1位 |
友達との外食・軽食代 |
89% |
2位 |
おやつなどの飲食物 |
88% |
3位 |
休日に遊ぶときの交通費 |
79% |
高校生は友達付き合いにお金を費やします。
90%近くの高校生が、お小遣いを「友人との外食・軽食代」や「おやつなどの飲食物」に使っています。
つまり、お小遣いの額が多くなると、外食が増えたり、おやつを食べすぎたりすることが予想されます。
そして、浪費を覚えてしまうと、金銭感覚が失われてしまいます。
友達付き合いは大事ですが、部活や塾など、放課後にやることの多い高校生は、毎月5000円あれば十分でしょう。
ただし、参考書代、文房具代など様々なお金が高校生には必要ですよね?
お小遣いが不足し、追加で求められたときは、追加でお小遣いをあげるべきか?やりくりさせるべきか?…など、金銭感覚を養うためのルールを考える必要があります。
それでは、お小遣いのルールはどのように決めていけば良いのでしょうか?
3.お小遣いのルールの決め方
図2 高校生がお小遣いをもらうためのルール(参照:知るぽると)
お小遣いをもらうルール(図2)から、8割以上、無条件でお小遣いをあげる家庭が多いようです。
ただし、6割以上の高校生がお小遣い不足で、追加でお小遣いをねだることも…
そこで、以下のルールを子供と約束してみてはいかがでしょうか。
- お手伝い(仕事)をして、お小遣いをあげるルール
- 貯金やお年玉をお小遣いの不足時に使うルール
- 金の管理は自分で行うルール
A.お手伝い(仕事)をして、お小遣いをあげるルール→仕事の成果次第で、お金がもらえること(稼ぐことの大変さ)を学べます。
B.貯金やお年玉をお小遣いの不足時に使うルール→貯金することで、(高額でも)欲しいモノが買えることを学べます。
C.お金の管理は自分で行うルール→お金の出入りを知ることで、使用できるお金の限界を学べます。
上記のルールを徹底すれば、【お金の大切さを知り、貯蓄する習慣】や【計算してモノを買う方法】を学ぶことができます。
それでは、上記のルールを用いて、具体的なお小遣いの考え方を3パターン紹介します。
4.子供のモデル別お小遣い例
①部活・塾に通っているパターン

最もオーソドックスなパターンです。
「高校生のお小遣い平均額」で紹介した、毎月5000円をベースに考えましょう。
そして、お小遣いルールはこちら↓
- 毎日のお皿洗いを条件に、お小遣いをあげる
- 勉強道具以外の理由でお小遣いを増やさない(貯金やお年玉を使わせる)
- お小遣い帳でお金の管理をさせる
特に、1つ目のルールAで、仕事の対価でお小遣いを得られる感覚を養わせましょう。
また、塾や部活で良い成績を残した場合は、ご褒美をあげても良いです。
お小遣いのマンネリ化を防ぎ、モチベーションの維持にもつながります。
②友達付き合いの多いパターン

最も浪費が増えやすいパターンです。
友達が絡み、付き合いや誘惑が増えるため、自分自身で消費のコントロールができなくなります。
しっかりとお小遣いのルールを決める必要があります。
例えば↓
- お皿洗い1回50円、お風呂掃除1回100円…といった変動するお小遣い制度を使う
- 勉強道具以外の理由でお小遣いを増やさない(貯金やお年玉を使わせる)
- お小遣い帳でお金の管理を毎日することを条件にする
特に、2つ目のルールBで、お金は計画的に使うモノであることを学ばせましょう。
ルールを守れなかったときには、ペナルティを課すことも有効です。
ペナルティは継続を促す程度の難易度で、【お手伝いをさぼる→お小遣いカット】くらいが理想的です。
(難易度をあげすぎて、やる気を奪わないように気を付けましょう。)
また、お小遣い制にしているので、前借りなどの要求は却下しましょう。
計画力の勉強になります。
③アルバイトをしている(お小遣いなし)パターン


図3 高校生のアルバイト事情(参照:知るぽると)
図2から、自分のためにアルバイトをしている高校生の割合は約2割ほどです。
少数派ですが、アルバイトの給料で金銭感覚を麻痺させないためのルールは決めましょう。
- 使っていいお金はアルバイト代だけ
- テストなどでアルバイトできない期間を考えさせて、貯金を促しましょう
- お小遣い帳による自己管理だけでなく、使い道を監視しましょう。
特に、3つ目のルールCは、お金の監視することで、浪費の抑制になります。
また、お金のトラブルを未然に防ぐ効果もあります。
お金の貸し借りトラブルなど、予想されるトラブルは事前に注意をしましょう!
5.子供の金銭感覚を育てるお小遣いとは?
表2 金銭感覚のあるお小遣いの使い方
分類 |
説明 |
例 |
収入 |
いつ、どれだけ手に入るか |
毎月5000円手に入る |
支出 |
何を、どれだけ使用するか |
友達付き合いで4000円まで使う |
貯金 |
どれくらい貯金するか |
毎月1000円は貯金する |
お金に関する知識は、各家庭で教えてあげる必要があります。
例)
- 収入→いつ、どれだけのお小遣いが手に入るか考えさせましょう。
- 支出→何を、どれだけ使ったか把握させましょう。
- 貯金→「収入の何%を貯金に回す」といった習慣を付けさせましょう。
これだけでも
- 【お金の大切さを知り、貯蓄する習慣】
- 【計算してモノを買う方法の習得】
といった金銭感覚を育てることができます。
子供のお小遣いを上手に活用できれば、お金の教育ができ、金銭感覚を育むことができますね!
まとめ
お小遣いには、
- 【お金の大切さを知り、貯蓄する習慣】
- 【計算してモノを買う方法の習得】
…などの効果があります。
そこで、本ページで紹介した【適切な金額】や【ペナルティやご褒美などのルール】を参考にして、
子供の金銭感覚を養うお小遣いを考えてみてはいかがでしょうか?
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