【ホームスクールの基礎知識】学校以外で学ぶ選択肢を子どもに与えよう

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    ホームスクールについてお調べですね?

    ホームスクールとは、子供の学習意欲に任せた自宅学習です。

    しかし、義務教育である小学校や中学校に行かなくてもいいのか心配になりますよね。

    結論から言いますと、子供の意志で学校に行かないことは問題ありません。

    その証拠に、小中学校では卒業証書を発行してもらえます

    学校教育法との関係や、ホームスクール先進国アメリカの事例、自宅で何を勉強するのかや、注意点や疑問点について詳しく解説します。

    学校に通わなくても良いというホームスクールについて理解を深め、お子さんにとってのベストな選択をしましょう。

    1.ホームスクールとは

    ホームスクールとは、学校に行かないで自宅で学習することです。

    これまで日本式の学校教育に馴染めずストレスから学校に行けなくなった子供は、不登校といった言葉でひとくくりにされてきました。

    しかし、ホームスクールは、家での学習を基本にした「学校に行かなくても良いという選択」です。

    月に1日だけ学校に通うのでも良いですし、まったく通わずに卒業する場合もあります。

    ホームスクールについての理解を深め、子供に学校へ通う以外の学びの場を与えましょう。

    1-1.教育機会確保法とホームスクール

    ホームスクールは、現在の法律で教育上有効であると認められています。

    その法律とは、平成28年に公布された「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」です。

    この法律で、義務教育中であっても子供は「休んで良い」ことと「学校以外の場の重要性」が示されました。

    1つ目は不登校、つまり「学校休むことは子供なら普通のこと」だと国が認めたことになります。

    そして2つ目は、勉強する場所は学校だけじゃないのでどこでやっても良いということです。

    これによって、学校を休んで良いし、勉強する場所は家でも良いことが法律で認められたことになります。

    (「我が国の義務教育制度について(文部科学省)」参照)

    1-2.ホームスクールのカリキュラム

    親子ともに学校に行かずにホームスクールを選んだのは良いけど、実際に「教育カリキュラムはどうすれば良いの?」と迷う人も多いと思います。

    ホームスクールのカリキュラムは、家庭や子供によって自由に決めることが可能です。

    次に例を挙げてみました。

    • 例1.学校の時間割を参考に家でドリルを行い、図画・工作や家庭科だけ学校に通う。
    • 例2.知人や親戚に料理店や工務店を営む人の下に1日お邪魔させてもらい、実際の作業や仕入れや儲けのことなどの実学を学ぶ。
    • 例3.時間割が苦手な子供なので、日によって絵を描くだけだったり、漢字ドリルだけやる。
    • 例4.iPadなどのタブレットで、オンラインの教材を見る。
    • 例5.大手の通信教育や公文の通信教育を取り入れる。
    • 例6.ほかのホームスクールを行っている年の違う子供たちと一緒に勉強しあう。

    このように、子供と相談しながらカリキュラムを決めていきましょう。

    子供にカリキュラムを強制させてしまっては、ホームスクールに決めた意味がありません。

    子供に勉強する気が出てくるまで待つことが大切です。

    1-3.ホームスクールの学力チェックの方法

    子供の学びたい気持ちを尊重するホームスクールですが、学力チェックを行うようにしましょう。

    ホームスクールで学校に行かない選択をしたとはいえ、学校に学籍は残っています。

    卒業証書をもらうためには、校長や先生と完全に切り離されません。

    「これだけの学力がある」というものが見えると、学校側も安心です。

    大手の通信教育のテストの点数や終わらせたドリルや問題集の正解率など、勉強の習熟度が見えるものがあると良いでしょう。

    2.アメリカと日本のホームスクール事情を比較しよう

    ホームスクールの情報を調べると、ホームスクール先進国であるアメリカ合衆国と比較した記事が多く見つかります。

    義務教育はアメリカにもある制度です。

    アメリカには、ホームスクールを選ぶ子供がたくさんいます。

    なぜならアメリカは、さまざまな人種や宗教などの国の成り立ちから教育の考え方も多様でそれを認めているからです。

    学校から遠く離れた所に住んでいるため通学が困難という場合もあります。

    日本とアメリカの違いは3つです。

    1. 学区制度
    2. 宗教・信仰の自由
    3. 進級試験

    ホームスクールについてアメリカから学ぶことは多いですが、単純に導入することは難しいことが分かるはずです。

    一つ一つ見ていきましょう。

    違い1.学区制度

    日本とアメリカの違いとして「学区」制度が挙げられます。

    日本の「学区」は通学圏程度の意味しかありませんが、アメリカの学区は学校を運営する法人です。

    土地を所有し、その土地の税金を徴収する権限まで持っています。

    財政状態の良い学区の教育の質は高いですが、財政難の学区では教育レベルの低下、学校の荒廃が問題です。

    そのため、財政難の学区ではホームスクールを選ぶ家庭が多くなります。

    違い2.宗教・信仰の自由

    2つ目の違いは、教育と宗教・信仰の関係の違いです。

    宗教が義務教育の問題になりにくい日本と違って、アメリカでは宗教や信仰の違いが学校選びに影響を与えます。

    学校の教育内容が家庭での信仰の妨げになるという理由から、ホームスクールを選ぶことも多いです。

    例えば、アメリカの生物の授業で進化論を教えていることがあります。

    人間は神が創造したとする「創造論」を信仰している人たちは、進化論を教える学校に子供を通わせられません。

    そうした、宗教・信仰の違いからホームスクールを選ぶ家庭が多いのです。

    違い3.進級試験

    小学校や中学校における日本とアメリカの大きな違いは、進級試験の有無です。

    アメリカでは、義務教育でも進級に対して明確な指標があり、赤点を取ると小学1年生でも落第になります。

    実は、毎年自動的に進級できるのは世界中で日本だけなのです。

    アメリカでは学校に通う子供もホームスクールの子供も進級試験によって進級や卒業が判断されます。

    そのため、ホームスクールでも学習に問題ないと多くのアメリカ人が認識しているのです。

    3.ホームスクールの注意点

    日本では、不登校になってからホームスクールを選ぶことがほとんどです。

    いざ子供をホームスクールにしようと思っていても、注意点を知っておかなければなりません。

    ホームスクールを始めるのに気を付けるべき注意点を確認していきましょう。

    注意点1.焦らないようにしましょう

    子供が自主的に勉強を始めようとするまで焦らないようにしましょう。

    ホームスクールでは、子供が学びたいという気持ちを尊重します。

    「学校にも行かないで、ダラダラして」などと保護者がしびれを切らしてはいけません。

    絵を描きたいのなら絵を描くことに集中させるのが良いのです。

    気分が乗らないからとゲームをしていても、それで怒ってはいけません。

    お子さんを信じて、焦らずにやる気が出るまで待ちましょう。

    注意点2.学校とは連絡を取り合いましょう

    円満に卒業するために、最低1年に1回は在籍している学校と連絡を取り合いましょう。

    学校に連絡するにあたって、伝えなければいけないことは以下の通りです。

    • 勉強の進み具合
    • 学習への助言
    • 健康管理
    • 面談時に子供も同席させるのか

    また、学校への連絡頻度や連絡方法は事前に決めておくと、スムーズに連携が取れるようになります。

    まずは、学校を休んでホームスクールを行うことを決める場合に学校に連絡をいれましょう。

    少なくとも校長先生と担任の先生には直接会うようにして下さい。

    子供の意思で学校を休むこと、家で勉強をすると決めたことを説明して理解してもらいます。

    そのほか、健康診断や修学旅行のことなど学校への参加についてお互いに理解し納得しておくことが大切です。

    学校からの連絡がご自身の負担にならないように交渉しておきます。

    注意点3.不要な費用について決めておきましょう

    学校に行かないと決めたら、不要な費用は払わなくても構いません。

    義務教育の間、公立学校では授業料が無料です。

    しかし、給食費、修学旅行積立金、教材費、PTA会費などは、通常は別途払わなければなりません。

    ホームスクールにした時、これらの費用を払うべきか悩みますよね。

    使用するものや参加するものについては支払う必要がありますが、参加しないものは払わなくても良いです。

    子供がどの程度学校を利用したいかをよく聞いて、学校に相談・交渉しましょう。

    4.ホームスクールを検討するなら専門機関に相談しよう

    ホームスクールを始めるのは比較的簡単ですが、子供の教育のことや生活を考えると自分達だけで続けるのはとても大変です。

    ホームスクールについて相談できる機関を知っていると、いろいろな情報を共有したり相談出来ます。

    ホームスクールを支援するNPO法人が多数あるので活用してみましょう。

    日本での代表的なNPO法人にNPO法人日本ホームスクール支援協会があります。

    また、内閣府のNPO法人ポータルサイトから「不登校」「ホームスクール」で検索することで近くの支援団体が見つかるでしょう。

    自分だけで悩まず、身近で信頼できる団体を見つけておくと卒業まで安心できます。

    5.ホームスクールの疑問を解決しよう

    最後にホームスクールに関するよくある疑問をまとめてみました。

    • Q1.卒業証書はもらえるの?
    • Q2.誰が教えるの?
    • Q3.どんな教材を使うの?
    • Q4.一度ホームスクールにしたら学校には戻れないの?

    以上の疑問を解消しましょう。

    Q1.卒業証書はもらえるの?

    ホームスクールでも、卒業証書はもらえます

    児童の進級及び卒業を決める権限は在籍する学校の校長が持っています。

    公立の小学校・中学校では、不登校を理由に留年にされることはありません。

    一方、私立中学校や高等学校では、欠席日数が多い場合に留年や退学になり、卒業出来ないことがあります。

    しかし、卒業出来なくても、中学校卒業程度認定、高等学校卒業程度認定という試験に合格すれば進学、就職することが可能です。

    この場合、卒業程度認定試験に合格しても卒業証書はもらえず、履歴書にも卒業と記載することはできないので注意してください。

    Q2.誰が教えるの?

    ホームスクールでは多くの場合、親が教えます。

    もちろん、家庭教師を雇ったり教材を使って自主学習をさせることも可能です。

    ただし、常に親が教えることが難しくても、監督者として子供がどのようなことに興味を持ち学習をしているかを見守ってあげましょう。

    はじめは子供もどうして良いか分からず本を読んだりテレビを見たりすることもあります。

    しかし、そのうちに本やテレビで興味を持ったことから自発的に勉強を始めることが多いようです。

    子供が興味を持ったことを大切にしながら、どうすれば楽しく学べるのかを一緒に考えてあげましょう。

    Q3.どんな教材を使うの?

    子供が勉強するための教材は、学校の教科書以外にもたくさんあります。

    本屋で売っているドリル、公文式や大手の通信教育の教材が入手可能です。

    また、パソコンやタブレットを使えば、インターネットにもたくさんの教材が無料で提供されているのが見つかります。

    有料のオンライン学習サービスもあるので、費用対効果を考えて導入してみましょう。

    (1)無料のオンライン学習サービス

    (2)有料のオンライン学習サービス

    プリント教材は、タブレットのPDFアプリによってはタッチペンで書きこんで勉強できるのでプリントする手間と費用を抑えることが可能です。

    ご使用のOS毎に探してみてください。

    Q4.一度ホームスクールにしたら学校には戻れないの?

    ホームスクールにしたからといって、学校に戻れないわけではありません。

    行きたいときには行って良いのです。

    家での学習が基本でも、体育の授業だけ通ったり、保健室や図書館だけに通うことも出来ます。

    子供が自分でそうしたいと思い、自ら学ぶことがホームスクールの特徴です。

    ただ、場合によってはあらかじめ教材を用意する必要があるので、学校に連絡を入れておかなければなりません。

    教材費がかかることもあるので、費用の負担についても相談しておきましょう。

    まとめ

    ホームスクールは、学校に通わず自宅で勉強することです。

    もし、子供が学校に馴染めない場合は、ホームスクールを検討してみましょう。

    まずは、学校やNPOなどの機関に相談することで、子供に合う勉強方法が見つかるはずです。

    子供に意思を尊重しながら、のびのびとした勉強環境を用意してあげましょう。

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