「うちの子は笑顔が少ないし、目も合わせようとしないしどうしたのだろう。。」と思ってはいませんか?
他の子供と比べて、そのように見受けられることが頻繁にあり、悩んでいる方もいるはずです。
それは、もしかしたら「反応性愛着障害」かもしれません。
ここでは、反応性愛着障害の基礎知識や対処方法を紹介します。
もし反応性愛着障害だとしても大きく改善させることができるため、すぐに実践しましょう。
目次
1.反応性愛着障害とは何か?

反応性愛着障害とは、親などの養育者からの十分な愛着を形成されないことが原因で起こる障害です。
反応性愛着障害を持った子供に見られる特徴として以下の例が挙げられます。
- 相手を過度に警戒する
- 素直に大人に甘えられない
- 素直に大人に頼れない
- 親から逃げる
- 大人に逆らう
- 人に目を合わせない
- 苦痛を感じても人に助けを求めない
- 情緒が不安定でいらだちが多い
- 他人に対しての攻撃性が強い
このように反応性愛着障害を持った子供はポジティブな感情ではなく、ネガティブな感情を示します。
生まれつきの障害ではなく、発育の途中で発症する障害です。
反応性愛着障害を持つ子供の具体例としては、以下のようなことが起こります。
施設の職員さんに甘えることがありません。
施設の職員さんが微笑んでも、子供は目を合わせることはなく、笑顔もありません。
おやつを食べている時も、遊んでいる時も笑顔がありません。
時に他の子供を殴ったり、噛み付いたり、自分の頭を壁に打ちつけたりするなど異常な行動を示します。
そもそも愛着とは「特定の人に対する情緒的なキズナ」のことを指します。
通常、乳幼児は特定の養育者によって繰り返し行われる世話が無ければ信頼を築くことができません。
「おむつが濡れて気持ち悪い」「お腹が空いた」などと乳幼児は訴えて泣き、養育者に苦痛の原因を取り除いてもらいます。
そこで養育者に対して信頼感を抱き、形成されるのが愛着です。
生後3ヶ月もすると、乳幼児も養育者を1人の信頼できるパートナーとして認識します。
ここでの欲求は生理的欲求という生存するために欠かせない欲求です。
しかし、反応性愛着障害の子供は、おむつが濡れて泣くときやお腹が空いて泣くときに放置されるなど、養育者の怠慢な世話により生理的欲求を満たせていません。
よって、養育者との信頼を築けず愛着を形成できなくなってしまいます。
このように、愛着障害は養育者の怠慢なしつけにより形成されることがほとんどです。
ここからさらに、具体的な原因を見ていきましょう。
2.反応性愛着障害になる原因とは?

反応性愛着障害は、以下の3つが原因とされています。
- 親からの虐待
- 親がいない環境で育った
- 兄弟がいて自分だけ愛情を受けてないと感じた
それではそれぞれの原因を詳しく見ていきましょう。
2−1.親からの虐待

反応性愛着障害になる原因として親からの虐待が原因というケースが最も多いです。
親からの殴る蹴るなどの身体的暴力や、親から大声を出されて叱られるなどの精神的暴力が挙げられます。
そのほかにも、親が何も世話をせずに放置する育児放棄も愛着障害の大きな原因です。
2−2.親がいない環境で育った

反応性愛着障害は、何らかの原因で直接親から育てられず、劣悪な養育環境で育ったことが原因でなることがあります。
施設の職員が養育したとしても血の繋がってない人間から養育を受けるわけですから、本物の愛着は形成されません。
また劣悪な養育環境の場合、そこでも身体的暴力や精神的暴力を受ける可能性もあります。
2−3.兄弟がいて自分だけ愛情を受けてないと感じた

兄弟がいて自分だけが愛情を受けていないと感じた子供も愛着障害になることがあります。
このケースは3人兄弟の真ん中の子によく見られるものです。
兄は長男なので大切に育てられ、末っ子も年齢が小さいため愛情が注がれているように感じます。
よって真ん中の子が「自分だけ愛情を十分に受けてない」と感じてしまい反応性愛着障害を発症することが多いです。
以上、反応性愛着障害の原因を見てきました。
ここで、自分の子供に対してどのようにすれば良いのか知りたいと思った人も多いはずです。
ここからは反応性愛着障害の子供への対処法を見ていきましょう。
3.反応性愛着障害の子供への対処法とは?

反応性愛着障害への対処法については、以下の3つの場面でそれぞれ異なります。
- 親が子供にできること
- 専門家ができること
- 子供自身が意識すること
それでは順番に見ていきましょう。
親が子供にできること(生活指導・習慣化させること)

親が子供の安全基地になることが重要です。
子供は心の奥底で安心できる場所を求めてます。
そのため子供との十分なコミュニケーションや肌と肌が触れ合うスキンシップが必要です。
乳幼児期に形成できなかった信頼を取り戻すことは難しいことですが、少しでも子供との信頼関係を築くことが鍵となります。
特に乳幼児に与えてあげられなかった笑顔や優しい言葉を投げかけてあげることが治療の第一歩です。
反応性愛着障害の子供は素直な反応を見せないため効果がないように思えるかもしれません。
しかし常にスキンシップを行うことで症状は大きく改善します。
また、他にも安全基地を作れるような環境を与えてください。
例えば、子供が好きなおもちゃに関する博物館に一緒に行くことやおもちゃを買ってあげるなど、子供の安全基地を親以外のものにも作るのも効果的です。
子供によって安全基地の対象は違います。
電車が好きな子もいれば本が好きな子もいるため、子供が好きなことを積極的にやらせてあげてください。
また、反応性愛着障害の子供に見られる、他人への攻撃は困るものです。
そこで、他人へ攻撃するなどのトラブルが起きる場合は、そのときの子供の感情を把握しておく必要があります。
機嫌が悪い時は他の子供と一緒に遊ばせず、一定の距離を置くことが重要です。
また、子供の機嫌が悪い時は外出せずなるべく人に迷惑をかけないようにするという方法もあります。
子供が嫌う環境や状況をなるべく避けるなどの柔軟な対応を心がけましょう。
専門家ができること

専門家は、反応性愛着障害に対する専門的なアプローチを行ってくれます。
何に対して子供が特に反応するのかが詳しくわかる場合もあり、家庭における適切な対処法を知ることが可能です。
また、心理療法を施してもらうことで症状の改善に繋がり、家庭だけよりも効率的な治療が期待できます。
さらに専門家も子供の安全基地としての役割を担うため、子供が安心してくれます。
そのため専門家に相談し、子供の様子を見つつ通院を行ってください。
子供自身が意識すること

子供自身には好きなことをやるよう意識させましょう。
幼少期に愛情が与えられなかった場合、成長しても人に対する不安が心の奥底にあります。
そのため対人関係のストレスが多くなる傾向が顕著です。
ストレス解消のためには好きなことをやることが一番効果があります。
子供の興味あることや夢中になれることを行わせて、なるべく、ストレスから受けるダメージを軽減するようにさせましょう。
ちなみに、以上の対処法を試す前に、専門家のカウンセリングを受ければ安心です。
4.反応性愛着障害はまず専門家のカウンセリングを受けましょう

反応性愛着障害を疑ったときは、まず専門家のカウンセリングを受けてください。
反応性愛着障害は精神的なストレスが原因となって人間関係に支障をきたす心の病です。
まずは心療内科で専門の医師に診てもらってください。
一般的に認知されてない障害のため、児童相談センターではなく専門の心療内科で相談してからカウンセリングを受けましょう。
カウンセリングを受けてることで、子供の詳しい症状がわかり、家庭内で子供と一緒に行える対処法も教えてもらえます。
カウンセラーから出された簡単なワークやゆっくり子供と話すなど、心療内科と家庭で障害と向き合う姿勢が重要です。
とにかく子供を一人にする状況をなるべく避けて愛情を注いであげることが反応性愛着障害への効果的な薬と言えます。
まとめ
反応性愛着障害とは親などの養育者からの十分な愛着を形成されないことが原因で起こる障害です。
特に、親からの虐待や放置が原因となることが多いと言われています。
そのため、反応性愛着障害の子供は人に対する不信感が強く、笑顔を見せたり目を合わせようとしないなど人に心を開きません。
しかし反応性愛着障害はきちんと治療することで劇的に改善させることができます。
親は再度子供に愛情を注ぐアプローチをして少しでも子供との信頼を構築していくことが重要です。
親だけの力で付き合っていくのが難しいと感じたら、専門の心療内科でカウンセラーに相談するなどして障害の治療を行いましょう。
最近のコメント