「高校入試には内申点も影響があると聞いたけれど、どうやって計算するのだろう。。」なんてお困りではないですか?
子どもが受験生となると、内申点は気になるところだと思います。
実は、内申点は高校受験において非常に重要な部分です!
そこで今回は、内申点の計算方法や今からでも出来る内申点の上げ方などをお伝えします。
内申点についてきちんと理解して、第一志望の高校へ子どもを通わせましょう!
目次
1.内申点とは?

内申点とは、中学校の通知表の成績のことです。
内申点は各教科ごとに出されるものであり、1教科あたり5点満点で評価することになっています。
中学校の教科は全部で9つあるので、「5点×9教科の45点が内申点の満点」ということになるのです。
内申点が低いと、志望校のボーダーラインに乗らない可能性も考えられます。
そのくらい内申点は、高校入試において大きなウェイトを占める数値なのです。
次に、勘違いしやすい内申点と調査書との違いについて説明します。
1‐1.内申点と調査書との違いは?

内申点は調査書の内容の一部で、調査書の中に内申点が記載されるのです。
調査書には内申点のほかに、「出欠の記録」「行動の記録」「特別行動・部活動の記録・特記事項」「総合所見」があります。
自分の子どもの内申点が気になる人もいると思いますが、内申点の計算方法は都道府県によって異なる場合も多いです。
次に、いくつかの都道府県の内申点の計算方法を見ておきましょう。
2.都道府県別の内申点の計算方法
都道府県によって、内申点の計算方法や受験方法が異なることが多いです。
ここでは、以下の6つの都道府県の内申点の計算方法を説明します。

自分の住んでいる都道府県の内申点の計算方法を知っておくことで対策を打つことが可能です。
今回ご紹介する6つの都道府県を参考に、自分の子供の内申点も考えてみてください。
それぞれについて、見ていきましょう。
2‐1.東京都

東京都の都立高校の一般入試では、3年生2学期の内申点が採用されます。
3年生2学期の通知表の9教科の内申点の合計したものですので、「5点満点×9教科=45点満点」ということです。
つまり、1学期に通知表の点数が悪くても、2学期にたくさん勉強をして巻き返せば、志望校に合格できる可能性は十分にあります。
2‐2.千葉県

千葉県の高校入試では、中学1年生から3年生までの3年間の成績が内申点の対象です。
中学1年生や2年生の間は各学年1~3学期の平均を取り、3年生時には1・2学期の平均をとります。
その平均から3年分の成績の平均をとって、内申点として計算するのです。
1年生や2年生時の成績の比重は軽いものの内申点に影響してくるので、千葉県の高校を受験する場合は早い段階から意識しておく必要があるでしょう。
2‐3.愛知県

愛知県では、3年生の3学期の成績の内申点が採用されます。
ということは、3学期から頑張れば良いと考えるかもしれませんが、そうではありません。
3学期の内申点は1年間の総合点になります。
したがって、3年生の1年間の成績が高校入試に影響すると考えてください。
2‐4.大阪府

大阪府では、平成30年から中学3年間分の成績が内申点として採用されることになりました。
内申点の計算方法は、3年生の成績が重視され、「1年:2年:3年 = 1:1:3」という比率になります。
3年生では、2・3学期のテストの結果が考慮されるものです。
1・2年の比重は軽いので、3年時に良い成績をとれば内申点を上げることは可能になります。
2‐5.広島県

広島県も、中学3年間の成績を内申点として計算する仕組みです。
内申点は各学年の3学期の成績が採用されるようになっています。
学力試験と内申点の割合が1:1なので、内申点の点数を上げておくことが非常に重要です。
常に3学期目には、テストで良い点が取れるように勉強しておきましょう。
2‐6.福岡県

福岡県は、3年生時の成績で内申点を出すことになっています。
内申点は1・2学期の平均で計算する形なので、1・2学期にきちんとテストで良い成績をとって内申点を上げておくことが重要になります。
以上が都道府県別にみる内申点の計算方法でした。
都道府県によっては、3年分の成績を考慮して内申点を計算する場合もあります。
自分の都道府県はどのように内申点を出すのか、早めに調べておきましょう。
次に、内申点を上げる方法についてお伝えします。
3.内申点を上げる5つの方法
内申点を上げる方法は以下の5つがあります。

以上を心がけることで、今からでも内申点を上げることができる可能性が高いです。
それぞれについて見ていきましょう。
方法1.定期テストで良い点数を取る

内申点を一番効率的に上げる方法は、定期テストで良い点数を取ることです。
通知表の成績は、中間テストや期末テスト・小テストなどで決められることがほとんどになります。
テストの成績が良ければそれだけ内申点も高くなるので、テストで高い点数を取るのはとても重要です。
特に「記述式」や「グラフや表から答えを導く問題」などは配点も高いため、しっかり復習しておきましょう。
方法2.授業に積極的に参加する

授業に積極的に参加することで内申点を上げる方法もあります。
内申点は、テストの点数だけではなく授業への関心や意欲なども評価対象になり得るためです。
教科によっては、正解とするか不正解とするかシビアな答えを子どもがテストで記述するかもしれません。
そのときに、先生からの印象が良ければ正解としてもらえる可能性があります。
したがって、積極的に手を挙げ、発言するようにしましょう。
また、わからないことはそのままにしておかず、授業後に先生に質問に行くことも大切です。
そうすることで先生からの評価も上がり、積極性をアピールすることもできます。
方法3.提出物の期限を守る

提出物の期限をきちんと守ることも、内申点に大きく影響します。
テストで点数が悪くても、ノートやレポートの提出を期限内にする生徒には先生も悪い評価を付けにくいからです。
ただし、提出物が雑だったり読めない字で書かれている場合は、逆に印象を悪くしてしまう可能性もあります。
文字はていねいに書くようにし、数学などのワークは途中式や丸付けまでするようにしましょう。
そうすれば好印象・高評価を得られる可能性は高いです。
方法4.遅刻や欠席をしない

遅刻や欠席の回数も内申点の評価対象になりえます。
どのような理由であれ、遅刻や欠席は先生に対して良い印象を与えません。
頻繁に遅刻や欠席をしていると、「この子は授業に積極的ではない」と先生に思われてしまいます。
そうならないためにも登校時間はきちんと守り、移動教室の場合には余裕をもって行動するようにしましょう。
方法5.生徒会や委員会に積極的に参加する

生徒会や委員会などに積極的に参加するのも大切です。
これは直接内申点を上げることにつながりませんが、先生や周りに良い印象を与えることができます。
そうすることで先生から優しい採点を受けられ、最終的に内申点が高くなる可能性が高いです。
学校行事や委員会には積極的に参加するようにしておきましょう。
以上が、内申点を上げるためにできることでした。
明日からでもできることがたくさんあるので、内申点を上げるためにも積極的に行動していきましょう。
また、部活や資格は内申点に影響しないのかと思う人もいるはずです。
最後に、それらについて見ておきましょう。
4.部活や資格は内申点に影響がある?

部活は、内申点に直接影響はありません。
したがって、部活に所属していなかったり、途中で退部したからという理由で内申点が下がることはないので安心してください。
また、部活の試合などで良い成績を出した場合も同様に内申点に影響はないと考えて良いでしょう。
しかし、先生からの印象が良くなって結果的に内申点が良くなることはありえます。
また、漢検や英検などの資格を受ける人も多いと思いますが、一般的には資格も内申点に直接影響はありません。
学校によっては資格取得を推薦している場合もあり、その場合には内申点に多少影響が出る可能性があります。
そうは言っても比重としては学校の授業やテストの方が大きいので、内申点を上げることが目的ならまずは学校の授業やテストに集中しましょう。
まとめ
高校入試には、入試の成績だけではなく内申点も欠かせません。
授業に積極的に参加し、提出物の期限にも気を付けておく必要があります。
行きたい高校に合格するためにも、勉強だけでなく内申点を上げる努力をしていきましょう。
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