プログラミング教育が導入されますが、何から始めたらいいのかわからないと悩んでしまいますよね。
そんな方は「Scratch(スクラッチ)」というプログラミングアプリから始めてみてはいかがでしょうか。
色々なプログラミングアプリがある中でも、ここでは代表的な「スクラッチ」というプログラミングについてたっぷりとご紹介いたします。
「スクラッチ」はプログラミング初心者の親子でも、簡単に楽しく使えるアプリですが、日本製ではないためややわかりにくい点があるのは確かです。
そこで、プログラミングの楽しさを知ってもらうためにも、「スクラッチ」の使い方と注意点、さらに楽しいゲーム例5選をお届けします!
目次
1.スクラッチ(Scratch)プログラミングの5つの特徴

スクラッチ(Scratch)とは、プログラミング言語が学べる子ども向けアプリ。
絵や図を用いて視覚的に操作ができることから「ビジュアルプログラミング」とも呼ばれ、難しい言語を使うことなく、簡単な操作で絵本やゲームが作れる内容となっています。
子どもは、はじめの第一歩が「楽しい」か「楽しくないか」で今後に影響を与えます。
ストレスのない「スクラッチ」は、プログラミングの第一歩としては最適なアプリと相応しいと言えるものです。
パソコン版「Scratch」の対象年齢は「8歳以上」ですが、スマホやタブレット用「Scrach Jr」はより年齢が低い「5~7歳」が対象となっています。
スクラッチの特徴は以下の5つ。
特徴1.無料で使える
特徴2.プログラミングに入門できる
特徴3.ゲームを作って遊べる
特徴4.スマホやタブレットで利用できる
特徴5.教育現場で最も活用されている
では、順番に特徴を見ていきましょう。
特徴1.無料で使える
スクラッチは世界中で活用されている有名なプログラミングアプリですが、無料で配布されていることが大きな魅力。
「まずはどんなものか知りたい」と希望するプログラミング初心者の方でも、自宅で手軽に触れることができ、プログラミング学習のきっかけにもなります。
無料使うことができますので、ゲームアプリ感覚で遊んでみたいという方にもおすすめです。
特徴2.プログラミングに入門できる
スクラッチは、MITメディアラボ(マサチューセッツ工科大学)が開発したアプリ。
子どもが効率よくプログラミングが学べるように工夫を凝らしてあり、世界150か国以上で活用されています。
本格的なプログラミング言語を書くような難しい内容ではなく、かわいいキャラクターを指示ができるブロックを組み立てて動かす仕組みがスクラッチの大きな魅力です。
子どもにとっては、ほかのゲームアプリと変わらない感覚で遊べるので「勉強している」という気持ちにはならないでしょう。
特徴3.ゲームを作って遊べる
スクラッチアプリが世界中の子どもを魅了させているのが、作ったゲームがすぐに遊べるというところですね。
「自分でゲームが作れた」という達成感を感じてこそ、よりプログラミングにはまることができるでしょう。
小さなお子さまでも「歩く」「曲がる」「音を出す」といった動きを自由に操作できます。
特徴4.スマホやタブレットで利用できる
スクラッチはパソコンがメインとなっていますが、スマホやタブレットで使う場合は簡易版「Scratch Jr」が用意されています。
現在は、iPadとAndroidタブレットに対応している無料アプリがダウンロード可能。
簡易版とはいえ、指で操作できる点や持ち運びできる点からより手軽なので初心者にぴったりです。
もしScratchも使いたいという方でも、Scratchサイトはスマホ・タブレット端末のブラウザにも対応しているので、安心して利用できます。
特徴5.教育現場で最も活用されている
スクラッチは子どもが楽しみながらプログラミングが学べる上、無料で利用できることから教育現場で最も活用されているアプリです。
2020年度から小学校でのプログラミング教育の必修化がはじまることが決定されています。
プログラミングを学ぶことはこれからのネット社会への対応はもちろん、物語やゲームを自分のアイデアで作り上げる(プログラミングする)技術が身に付く機会です。
そして今後のプログラミング教育に向けて小学校をはじめ、プログラミング教室やNHKの番組「Why⁉︎プログラミング」でもスクラッチが用いられています。
これからプログラミングをはじめるのであれば、スクラッチを選ぶことで予習ができるでしょう。
2.スクラッチプログラミングの使い方と流れ

スクラッチは手軽にはじめられますが、プログラミング初心者にとってはややわかりにくい点があります。
しかし、順に追って進めていけばすぐに遊ぶことができるでしょう。
ここからは、スクラッチに登録をしてゲームを作るまでの具体的な使い方と流れについて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
使い方1.アカウントを作成
まずはスクラッチ(Scrach)にアクセスしましょう。
スマホやタブレットをお持ちの方は次の「無料ダウンロード」へと進みます。
実はアカウントを作成しなくてもスクラッチを使うことはできますが、作品を保存や共有をするためにもこの機会に作成することをおすすめします。
「Scrachに参加しよう」をクリックし、「ユーザー名」と「パスワード」、「性別」「国」などの必要項目を記入をします。
最後に「メールアドレス」を送信し、届いた確認メールで認証すると完了です。
ユーザー名は本名ではない、自分で考えたニックネームを用いてください。
使い方2.無料ダウンロードをする
パソコンからアクセスする方は、WEBサイト上で利用できますが、専用ソフトをダウンロードしておくことでオフライン状態でも使えて便利です。
Scratchサイトのダウンロードページへアクセスし、ソフトをダウンロードしましょう。
もしスマホやタブレットから利用する方は「Scratch Jr」アプリをダウンロードしましょう。いずれも無料でダウンロードできます。
スマホやタブレットでもScratchサイトは利用できますが、オンライン環境でないと使えません。

使い方3.ゲームを作ってみる
アカウントの作成、ダウンロードをするなど準備が整ったらいよいよゲームを作ってみましょう。
とは言っても最初からゲームを作るのは難しいので、パソコン版の方は「チュートリアル」の動画を見ることでキャラクターの動かし方がわかります。
みんなの作品(プロジェクト)で色々遊んでみることもおすすめです。
スマホやタブレットアプリの方は「ホーム」→「?」を押すと、アプリの紹介動画や作品の例8つで遊ぶことができるのでまずは雰囲気からつかみましょう。
好きなキャラクターを選んで簡単な動きができるようになったら、本格的なゲーム作りにチャレンジしてみてください。
もしパソコン版に難しさを感じた場合は、スマホやタブレットのアプリの方が操作性がより簡単になっているのでこちらを使ってみましょう。
3.スクラッチで作れる!おすすめプログラミングゲーム例5選

スクラッチ初心者こそ、みんなが作ったゲーム例を参考にすると「こうやって作るんだ!」とわかるのでおすすめです。
ここでは、子どもから大人まで思わずハマる、スクラッチのゲーム例5選をまとめてご紹介いたします。
気になったゲームがあれば「中を見る」ボタンを押すと、その中身を見ることができるので、ぜひ参考にしましょう。
ここで紹介するのは全てパソコン版スクラッチのゲーム例です。
ゲーム例1.パックマン日本語版

(引用元:パックマン日本語版)
あの懐かしいパックマンを見事に再現した「パックマン日本語版」。
日本語版なので使い方もわかりやすいので、スクラッチがはじめての方でもスタートしやすくなっています。
十字キーを上下左右に操作するだけなのでとても簡単なので、つい時間を忘れてしまうほどハマってしまう中毒性あり。
ゲーム例2.ドットな音楽

(引用元:ドットな音楽)
「ドットな音楽」というタイトルのこちらのゲームは、好きな場所のドットを黒に塗り替えると音が鳴る仕組みになっている変わり種です。
ドット絵を作って右下の赤いアイコンをクリックすると、予想できないピアノの音がポロンポロンと流れます。
上が高音で下が低音になっているので、ドット絵の形によって音階が変わるので、色々な絵で試したくなる作品です。
ゲーム例3.マリオ

(引用元:マリオ)
あのスーパーマリオにかなり近づけたこちらの「マリオ」は、十字キーでマリオを操作するゲームへとプログラミングされています。
ジャンプした時の効果音がほぼ本物に近く、パッと見ではスクラッチで作ったゲームと判断できないほど、ビジュアル的にも完成度が高い作品です。
マリオ系のゲームは、ほかの人もたくさん作品を公開しているので、それぞれの個性やクオリティの違いなどを確かめてみてください。
ゲーム例4.マインクラフト

(引用元:マインクラフト)
子どもが「マイクラ」と呼ぶ大人気のゲーム「マインクラフト」もスクラッチで作れます。
こちらの作品は日本語で解説されているのでわかりやすいので、興味がある方は「中を見る」でブロックの組み合わせ方をチェックしてみましょう。
マインクラフトはプログラミング教室でも題材に取り上げられることも多く、子どもが取り組みやすく楽しさを感じやすいゲームとなっています。
ゲーム例5.ネコのおえかきアクション

(引用元:ネコのおえかきアクション)
ネコをゴールに導くゲーム「ネコのおえかきアクション」は、マウスで線を引いたり壁を作ってクリアしていく簡単かつシンプルな内容です。
ポップなステージカラーを用いたり、ちょっと面白いBGMが流れるのも真似してみたくなりますよ。
4.スクラッチプログラミングの2つの注意点

プログラミング学習にぴったりなスクラッチですが、使う上で2つ注意したい点があります。
保護者の方は、子どもの学習能力を高めるため、また安全に使うためにも把握しておきましょう。
スクラッチプログラミングを使う上で注意したい2点は以下の通りです。
注意点1.教材本がないとわかりにくい
注意点2.自由に共有できる
では、それぞれの注意点について確認していきましょう。
注意点1.教材本がないとわかりにくい
スクラッチは登録してすぐに使えて自由にゲームが作れますが、その分課題などの用意がありません。
プログラミング学習になる使い方を知るには、スクラッチ専用の教材本を用意することをおすすめします。
本に載っている作品をクリアしていくことで使い方がわかると同時に、プログラミング能力が効率よく高めていけるでしょう。
注意点2.自由に共有できる
スクラッチでは、作った作品の公開や共有設定をすることが可能ですが、注意したいのがコメントでのやり取りです。
全世界のユーザーとやり取りする上で、万が一トラブルが起きてしまう可能性もゼロではありません。
SNSと同じ感覚で使ってしまう人も中にはいるので、不安であれば共有をしない設定にして安全に使うことをおすすめします。
まとめ
今後のプログラミング学習につなげるだけではなく、ゲームアプリのひとつとしてもスクラッチを使うと楽しく学べます。
教育の場でも使用されている基礎的なアプリなので、ゲームが大好きな子どもにもぜひ試してみてください。
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