セサミストリートを見ていると「ジュリアという女の子はどんなキャラクターなの?」と疑問に思いますよね。
ジュリアは、「自閉症を持つちょっと変わった女の子」というキャラクターです。
ジュリアについて詳しく知ることで、自閉症についての理解も深めることができます。
今回は、ジュリアのキャラクターや自閉症の子供に対する接し方を分かりやすく解説!
ジュリアを通して自閉症を理解することで、自分や自分の子供が自閉症の子と出会った時に仲良くなれるはずですよ。
目次
1.セサミストリートに出てくるジュリアは自閉症の女の子
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セサミストリートに出てくるジュリアは、ウサギのぬいぐるみが大好きな元気な女の子です。
そしてちょっと変わった「自閉症の女の子」として紹介されています。
自閉症とは言っても、実際の自閉症の子供は1人1人反応の仕方や行動が違うものです。
セサミストリートに出てくるジュリアは、自閉症の子供によく見られる言動をします。
友達が挨拶をしても、アイコンタクトをしなかったり挨拶を返さなかったり、集中していると声をかけても返事をしなかったりしてしまうのです。
1-1.自閉症のジュリアのキャラクター
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セサミストリートのストーリーの中で、ジュリアは大きな音に反応したり、ゲームに興奮したりしています。
周りの友達が誤解してしまうこともありますが、エルモがうまく橋渡しの役割を果たしているのです。
ジュリアがセサミストリートに登場したシーンをご紹介するので、確認しましょう。
エルモとジュリアがブランコで遊んでいるところへ、アビーがやってきて挨拶をします。
ところが、ジュリアはアイコンタクトもせず返事もしません。
無視されたと思ったアビーは「私のことが嫌いなんだ…。」と思ってしまいますが、エルモが説明してくれます。
「ジュリアは時々ちょっと変わったことをするんだ。だってジュリアは自閉症なんだよ。今度は、わかりやすい言葉で話しかけてごらん。そしてちょっとだけ返事を待ってあげてね。」と。
このように、エルモがうまくジュリアとの関わり方を説明してあげているのです。
このあとアビーは、ウサギのぬいぐるみで遊んでいるジュリアと一緒に遊ぼうと思い声をかけますが、ジュリアはぬいぐるみを隠してしまいます。
するとジュリアは別の遊びをすると言って急に立ち上がり、エルモとアビーはそれに賛成。3人で遊び始めます。
「赤い鳥の羽はどこ?」というエルモのヒントを聞いてジュリアは1番最初に答えを見つけるのです。
アビーとエルモは「ジュリア、素晴らしいわ!」「ジュリアはいつもこのゲームで勝つね!」とジュリアを褒めます。
このように、自閉症の子は他の子と違う部分もあるけれど、得意なこともあり、お互いを尊重して関わりあうことができるのです。
セサミストリートでは、このように自閉症の子との関わり方を教えてくれています。
1-2.自閉症とは?

ジュリアの持つ自閉症とはどんな症状なのか気になりますよね。
自閉症とは、幼い子供に見られる精神発達障害の1つです。
言葉の遅れや特定のものへ強いこだわりを持つなどの特徴が見られ、対人関係で孤立しやすいと言われています。
ただ、自閉症の症状を持つ子供は、皆同じ反応・性格ではありません。
このジュリアの性格や物事に対する反応も自閉症の症状の1つの例に過ぎないんです。
他にも自閉症の子供にはこんな症状があります。
- 記憶力が強くて、一度行った場所を覚えている
- 言葉での指示にあまり反応しない
- じっとしていられなくて、あちこち歩き回る
- 触られるのを嫌がってシャンプーも拒否する
- 大きな音が苦手で、掃除機の音に反応する
自閉症の子供の数だけ違う反応・性格があるのです。
1-3.番組で自閉症と明示しているのはなぜ?
様々な文化や個性をお互いに尊重しあって生きることの大切さを各ストーリーを通して伝えています。
自閉症のキャラクターを出すことで、社会の多様性を伝えようロしているのです。
自閉症はまだ理解が浅く、自閉症の症状を持つ子供たちは日常生活で様々な苦労を強いられることが多々あります。
日本でははっきりと「自閉症」と口にはせず、障害はなんとなく触れてはいけないものとして曖昧にされがちです。
ところが、セサミストリートのストーリー内ではジュリアは自閉症を持っているんだとしっかりと紹介されています。
先のエルモの言葉でも「ジュリアは時々ちょっと変わったことをするんだ。だってジュリアは自閉症なんだよ。」と。
このように、セサミストリートはストーリーを通して「多様性と包括」を伝えたいテーマとしています。
自閉症をあいまいにして触れてはいけないものとするのではなく、きちんと理解して向き合うことで自閉症も個性のひとつとして受け入れられるような社会にしたいという願いが込められているのです。
2.セサミストリートのジュリアを通して学べること

あまり自閉症のことを知らない人でも、セサミストリートのストーリーを見ると、自閉症を持つジュリアとどう接したらいいのかを自然に学べます。
「ジュリアはみんなと少し違うものの見方をしているのよ。ジュリア風って感じかな。」とジュリアの特性を理解しながら、周りの友達たちが上手に関わりあっているのです。
日本でも自閉症を含め、発達障害の子供と接する機会は増えています。
もし、自分の子供たちが自閉症の子供と出会った時に、セサミストリートのジュリアを思い出して自閉症の子との接し方を教えてあげられるかもしれません。
セサミストリートでは、自閉症のジュリアと周りの友達がどんな風に接しているのでしょうか。
2-1.ジュリアを見てわかる自閉症の子との接し方

セサミストリートでは、ジュリアと周りの友達との遊び方が上手に表現されています。
遊びに集中しているジュリアにビッグバードが「絵を見せて」と話しかけても、ジュリアは反応しません。
ビッグバードが戸惑っていると、エルモがこう説明します。
「ジュリアは集中しているんだよ。時々、答えるのに時間がかかるときがあるんだよ。そんなときは、もう一度聞いてあげるといいよ。」
そしてビッグバードがもう一度話しかけると、ジュリアは「絵を見るの?いいわよ。」と答えます。
みんなとちょっと反応が違っても、接し方を知れば他の子と同じように一緒に遊べるんだと、番組を通して理解できるのです。
ジュリアが大好きなウサギの人形と遊んでいるところにエルモもやってきて、2人で「いないいないばぁ」をして遊ぶ場面があります。
そんなとき、エルモは上手にジュリアの興味を引いて上手くコミュニケーションをとっていく様子が印象的です。
エルモがジュリアと遊ぼうと声をかけても、ジュリアは無視していますが、エルモは楽しそうに人形遊びをしてみせます。
ジュリアがちょっと興味を持ちはじめたところから少しづつステップを踏んでコミュニケーションをとっていき、ジュリアが一緒に遊びたくなるように興味を引くのです。
ちょっと高度に見えるかもしれませんが、自閉症でなくても多くの子供たちと一緒に遊ぶ例として学べることも多くあります。
2-2.自閉症への理解

日本において自閉症への理解はまだまだ足りていません。
しかし、セサミストリートのジュリアを通して、子供も大人も自閉症の子に対する接し方を学ぶことができます。
ジュリアは自閉症を持っていて他の子とちょっと違う部分もあるけれど、特性を理解すれば他の子となんら変わらない「ウサギのぬいぐるみが好きな可愛い女の子です。
もし、近所や学校に自閉症の子供がいたら、セサミストリートのジュリアと仲間たちが遊ぶ様子を思い出して一緒に遊ぶよう子供に伝えましょう。
文化や個性の違いもお互いに受け入れられる社会を作っていけると良いですよね!
まとめ
セサミストリートセサミストリートに出てくるジュリアは、ちょっと変わった自閉症の女の子です。
ジュリアを通して自閉症について理解し、接し方を知ることができます。
親子でセサミストリートを見て、実際に自閉症の子がいても仲良く遊べるようになりましょう。
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