「いつから子どもにスマホを持たせよう?」とお悩みですね。
多くのご家庭では、小学校高学年~中学生でスマホデビューをさせています。
しかし、「子どもがスマホのトラブルに巻き込まれないか心配・・」というお母さんも多いはず。
そこで今回は、子どもが巻き込まれやすいトラブルへの対策や、心掛けておかなくてはいけないことについてまとめています。
スマホを持たせるうえで知っておくべきことを抑え、安心して子どもにスマホを持たせましょう。
目次
1.小学生がスマホを持つタイミング

スマホを持たせるのに良いタイミングは小学校高学年となっています。
なぜなら、小学校高学年になると、子どもにも判断能力がついてきているからです。
また、塾などの習い事で帰りが遅くなったり学童を卒業して帰宅しても家に誰もいない場合にスマホがあると便利だと考えるお母さんも多くいます。
実際に小学校高学年~中学生でスマホを持たせるという家庭が多いです。
次の章で小学生のスマホ所持率を見ていきましょう。
2.小学生のスマホの所持率と持たせる理由

内閣府が発表した平成29年の携帯電話の所持率のデータによると、小学生の携帯電話所持率は55,5%です。
前年の50,4%から5%以上高くなりました。
(内閣府:「青少年のインターネット利用環境実態調査」参照)
その中でもスマホの所持率は29,4%と半分以上占めており、スマホを持つ小学生が増えていることがわかります。
小学生の子どもにスマホを持たせる理由は大きく分けて2つあります。
2つの理由を確認しましょう。
理由1.連絡用に持たせたい
1つ目の理由は、連絡用として持たせて、いつでも連絡が取れるようにしたいからです。
最近では子どもが学校から帰ってくる時間でも働いているお母さんが増えています。
そのため、仕事先から子どもに連絡を取りたいという人が増えたと考えられるのです。
また、子どもが塾などの習い事から帰ってくる時には夜になっていることが多くなっています。
迎えに行くときの連絡のためや、これから帰るという連絡を取り合うためにスマホを持たせておきたいという理由もあるようです。
理由2.防犯用に持たせたい
2つ目の理由は、防犯のために子どもにスマホを持たせたいからです。
スマホは防犯ブザーとして利用できるだけでなく、子どもが今どこにいるのかわかるなど、子どもに持たせていれば安心な機能が充実しています。
子どもにスマホを持たせる理由の大半は、子どもの安全のためといえそうです。
3.最近増えている小学生のスマホのトラブル

小学生の子どもにスマホを持たせるとトラブルに巻き込まれないか心配ですよね。
起こりうるトラブルとその対策を確認しておきましょう。
3-1.悪質なサイトにアクセスしてしまう
子どもは好奇心から悪質なサイトにアクセスしてしまうことがあります。
悪質なサイトにアクセスしてしまうと、がウイルスに感染してしまうことで、架空請求やワンクリック詐欺の被害にあう危険があるのです。
こうした事態を防ぐためには、あらかじめ閲覧できるサイトを制限しておきましょう。
利用する携帯電話会社によって、以下のような無料フィルタリングサービスがあります。
スマホの契約時に携帯電話会社で確認をしましょう。
3-2.個人情報をウェブ上に公開してしまう
子どもは個人情報についての意識がまだ低いため、インターネットを通じて個人情報を公開してしまうことがあります。
通っている学校や住所、電話番号などの個人情報をネット上で公開してしまうと、いたずらや不審者の標的となる事態になってしまうかもしれません。
そうした事態を防ぐにはSNSなどの利用を制限したり、個人情報の取り扱いについて教育していく必要があります。
もしもネット上に個人情報を公開してしまったときには、その情報をネット上から完全に消し去ることは難しいです。
そんな時には迷わず警察に相談するなど対策を取りましょう。
3-3.ゲームやスマホの依存症になってしまう
小学生の子どもにスマホを持たせる際にデメリットとなるのは、インターネットによる悪影響や、スマホゲームのやりすぎです。
インターネットにつないで悪質なサイトにアクセスしてしまうことで、架空請求やワンクリック詐欺などの被害にあう危険があります。
また、スマホゲームに熱中してしまうあまりスマホから手が離せなくなり、スマホ依存症になってしまう危険があることもデメリットです。
インターネットへのアクセスやスマホゲームによるデメリットを防ぐため、携帯各社から防犯やスマホのやりすぎ防止のための機能が充実している機種やプランがあります。
小学生の子どもにスマホを持たせるときには、必ず機能を付けましょう。
4.スマホを持たせるうえで気を付けるべきこと

スマホによるトラブルを防ぐためには、スマホを使う時のルール作りを行い、徹底することが大切です。
ルールを作り、徹底することで、子どもをトラブルから守ってくれます。
もし、子どもが窮屈に感じることがあってもルールを徹底するように指導しましょう。
4-1.スマホを利用するルールを決めよう
まずは、スマホを利用するときのルールを決める必要があります。
決めておくルールは数多くありますが、以下の5つについては最低限決めておきましょう。
- スマホを使う目的
- 一度にスマホを使える時間
- 使っても良い時間帯
- 使っても良いアプリ
- 勝手にアプリをダウンロードしない
一方的にルールを押し付けてしまっては、親に隠れてルール違反するようになってしまう可能性が高くなってしまいます。
ルール作りの際にはそのルールの意図を子どもにしっかり伝えるようにしましょう。
4-2.スマホゲームの課金を無効にしよう
スマホゲームのやりすぎは、スマホ依存症を招くばかりでなく親に黙ってゲームに課金を行ってしまう問題を引き起こします。
スマホゲームのほとんどは無料でダウンロードできますが、ゲームを進めていくと課金を誘導するように作られています。
スマホの設定によってはパスワードさえ打ち込めば、携帯会社経由で引き落としがされるようになっているので要注意です。
(1)iPhoneで課金を無効にする方法
- ホーム画面から「設定」⇒「一般」⇒「機能制限」を選択。
- 「機能制限を設定」をタップし、パスコードを入力。
- 「App内での購入」をオフにして完了。
(2)Androidで課金を無効にする方法
- Google Playストアアプリを開いて「メニューアイコン」を選択。
- 「設定」⇒「購入時にパスワードが必要」を選択。
- 「この端末でのGoogle Playからのすべての購入」を選択。
- Googleで設定しているパスワードを入力⇒「OK」をして完了。
子どもが課金をしたいと思うようになるのは自然なことであるため、課金したいということを責めるべきではありません。
以下の2つについてはしっかりルールを決め、ゲームにのめり込まないように注意しましょう。
- スマホゲームで1日にどれだけの時間遊んでも良いのか
- 課金をしたい場合はいくらまで課金を認めるのか、または認めないのか
スマホのやりすぎへの対策として、スマホのアプリに時間制限を付ける機能があるので、これを利用しておけば安心です。
5.子ども用のスマホの機能と料金

携帯電話各社から子ども用の携帯電話がでており、その機能は様々です。
子ども用の機能を利用すると多少高くなってしまう場合があります。
しかし子どもの安全を考えると、付けておいた方が良い機能が多いです。
しっかりと確認していきましょう。
5-1.子ども用のスマホの機能
子ども用のスマホには、子どもの安全を守るためのさまざまな機能を備えています。
例えば以下のような機能が付いている機種だと安心です。
- 有害なサイトにアクセスできない機能
- 防犯ブザー機能
- GPS機能
- アプリ使用制限/利用時間制限機能
- 簡単に警察に通報できる機能
このような機能が付いている機種を選ぶことで、子どもに安心してスマホを持たせることが出来ます。
5-2.子ども用のスマホの料金
子ども用のスマホの料金は、各携帯キャリアが販売しているものを選ぶか、格安スマホを選ぶかの2択になるでしょう。
携帯キャリアのスマホだと4,000円前後、格安スマホだと2,000円~となっており、料金に差があります。
しかし、格安スマホが安くて魅力的ですが、子どもを守る機能やオプションが付いていないことも多いです。
そのため、4,000円前後の携帯キャリアのスマホを選ぶようにしましょう。
まとめ
今や半分以上の小学生が携帯電話やスマホを持つ時代となっています。
その背景には親が常に家にいない環境になっていることや、防犯意識の高まりがありますので、今後はさらに小学生にスマホを持たせる人は増えていくでしょう。
しかしその一方で、スマホを持つ弊害も存在します。
子どもがトラブルに巻き込まれたりスマホ依存になってしまわないためにもしっかりとルールを作ることが大切です。
子どもを守る機能がある子ども用スマホを選ぶとより安心して子どもにスマホを持たせることができますよ。
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